駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>どこでもいつでもマネー

2015/03/05 19:46

週刊BCN 2015年03月02日vol.1569掲載

 週末の飲み会が盛り上がり、二次会に行く流れに。しかし、一次会で手持ちの現金を使い果たし、二次会の費用を捻出できない。

 そんなときでも、私は焦らない。上海には、銀行のATM・キャッシュディスペンサー(CD)が街中のいたるところに設置されているからだ。しかも、24時間営業で手数料がかからないケースがほとんど。結局、移動の合間に、タバコを購入するついでに現金を引き出して、事なきを得た。

 いつでもどこでもお金を引き出せることはありがたいのだが、使い勝手には不満もある。ATMのなかには、後ろに並んだ人から暗証番号を盗み見されないように、文字キーにカバーが設置されている機械もあるが、これでは本人にも文字キーが見えない。正しく入力するためには、かがんで覗き込みながら入力するしかない。自分のお金を引き出そうとしているだけなのに、悪いことをしている奴に見られているのではないかと気になってしまう。何とかならないものか。

セキュリティ対策用のカバーで、文字キーが見えない
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