今日のひとことWeb版
ITに“地の利”はあるのか
2015/02/26 15:26
つまり、欧米ITベンダーに勝たなければ、とりわけ当該国の地場ユーザーからの受注は望み薄ということになるわけです。逆説的ですが、もし、世界トップクラスの競争力を持つ欧米ITベンダーをしのぐ商品やサービスを日系ベンダーが打ち出せれば、近隣アジアどころか、大きな購買力をもつ欧米市場の本丸へ攻め込めるということです。
実際、日系ユーザー企業や、ASEANをはじめとするアジア地域で活発な政府開発援助(ODA)関連の案件ではない限り、地の利を生かすのは難しく、NTTデータでは「アジアに捉われず、世界の有力市場を狙っていく」方針です。
アジア近隣は確かに移動時間や時差が少なく、文化・生活習慣が似通っている親しみ感はありますが、少なくともITビジネスにおいては、こうした“地の利”への過信は避けたほうがいいのかもしれません。(安藤章司)
【記事はこちら】
<トップインタビュー>NTTデータ 代表取締役社長 岩本敏男 私たちの流儀で世界のトップに立つ
- 1
関連記事
NTTデータ、中国・吉林市での「渋滞予測・信号制御シミュレーション」実証実験で渋滞緩和効果を確認