駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>24時間稼働の図書館

2015/02/12 19:46

週刊BCN 2015年02月09日vol.1566掲載

 本を借りたいのだけれども、図書館の開館時間が終わってしまった。しかも、明日は休館の曜日にあたっている──。そんなときに役に立つのが、「自助図書館」だ。24時間稼働の無人自動型の図書館である。

 利用者は、機械に身分証明書をかざして、図書カードを入手すると、ストックされている本を無料で借り出すことができる。とくに便利なのが、機械本体に搭載されているタッチパネルを通じて、選択した本を試し読みすることができること。もちろん、返却も自助図書館で処理することができる。

 自助図書館は、北京や上海などの主要都市だけでなく、福州市や厦門市など、中国の地方都市でも導入が進んでいるようだ。図書館の建物の近くに設置してあるケースが多い。私が北京・朝陽区で見かけた自助図書館には、小説やエッセイ、文芸、評論、経済、歴史と、あらゆるカテゴリの本が、100冊程度揃えられており、そのうちのいくつかは貸し出されていた。

北京・朝陽区で見かけた「自助図書館」。いくつかの本が貸し出されていた
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