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ウクレレを弾く社長

2015/01/21 15:26

 新年に入って、社長交代の「衝撃」がIT業界を駆け巡っています。年明けに発表した日本IBMや日本HPなど外資勢に続き、富士通もトップの交代に踏み切ります。6月22日付で山本正已社長が退任し、執行役員常務兼Asiaリージョン長を務める田中達也氏が新社長に就任する人事を発表しました。

 山本社長は、昨年末、『週刊BCN』のインタビューで、ハードを含めた幅広いポートフォリオをもつことが富士通の存在意義だと話していました。6月に会長に就任した後は、後方から広い商材の重要性を訴えていくでしょう。一方、新社長の田中氏は国際事業の領域で手腕を磨いてきた人物。中国ビジネス担当やグローバルビジネス担当を歴任し、現在は成長に沸くアジア地域での事業を統括するポストに就いています。

 新社長の下、富士通はどう変わっていくのでしょうか。1月19日の会見では、山本社長と田中氏が記者の質問に答えました。記事には、質疑応答のやり取りを詳細に記しました。社長交代の狙いや田中氏の人物像について、ヒントを得ることができます。ちなみに、田中氏の趣味は音楽。聴くだけでなく、演奏することも好きで、最近はウクレレを弾いているとか。

 ウクレレは、ハワイ語で「飛び跳ねるノミ」。奏者の指が目まぐるしく動く様子から名づけられたといわれます。田中新社長がどのように動いて、どんな音を引き出すのか。その動きが、IT業界にインパクトを与えるのは間違いありません。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
富士通の社長交代会見、「会長と社長で役割分担が必要だった」と山本現社長、質疑応答の詳細
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.1.21」より
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