北斗七星

北斗七星 2014年12月22・29日付 vol.1560

2014/12/25 15:38

週刊BCN 2014年12月22日vol.1560掲載

▼本号の特集「2014 総決算 ありのままのIT業界」でも触れているが、2014年は外資系IT企業の日本法人のトップ人事が多かった。調べてみると、ソフトウェアの世界年間売上高の上位10社中、その日本法人トップが代わったのは8社。マイクロソフトとヴイエムウェア以外はすべて交代していた。単なる偶然か、それとも変化を指し示しているのか。

▼「2015年はIT業界の転換期」。日本ヒューレット・パッカード(日本HP)からセールスフォース・ドットコム(SFDC)に移籍した小出伸一会長兼CEOの言葉である。その理由は、IT業界が長く好んで使っている「Solution」では、伸びない時代が来たからだという。

▼「課題を解決するという提案そのものがもう古い。国内で同じこと(Solution)をやっていれば、限られた顧客を奪い合うだけの消耗戦しか道はない。成長には、既存のビジネスやマーケットにとらわれないこと、新しいチャレンジが必要」。

▼新たな挑戦、新領域への開拓が確かに必要な時代が来たと思う。2015年の取材で探っていく。Solutionのその先を。(鈎)
  • 1