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競争が激化する中国の配車アプリ市場

2014/12/22 15:26

 中国ネット検索大手の百度(バイドゥ)が、ハイヤーやタクシーなどの配車アプリケーション「Uber」を提供する米ウーバー・テクノロジーズに出資することを明らかにしました。「Uber」は、2014年に中国でサービスの提供を開始。しかし、中国の配車アプリ市場では、EC大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)が出資する杭州快智科技の「快的打車」と、騰訊(テンセント)傘下にある北京小桔科技の「ディディ打車」がシェアを二分している状況で、苦戦を強いられていました。

 「快的打車」と「ディディ打車」に共通する強みは、支払い時にオンライン決済サービスを利用できること。「快的打車」では、アリババグループの「アリペイ(支付宝)」、「ディディ打車」では、テンセントの「微信(WeChat)」を通じた決済サービスを利用することで、料金割引などの優待を受けることができます。

 バイドゥは、2014年4月にオンライン決済アプリ「百度銭包」を提供。今回の提携によって、バイドゥの地図情報サービスや「百度銭包」と「Uber」を連携させることによって、競合に対抗しようというわけです。配車アプリ市場の競争が激化していくでしょう。

 電車の終電が早い中国。現地に身を置くユーザーの立場としては、帰路に就くための有効な手段である配車アプリが便利になっていくことは大歓迎です。(上海支局 真鍋武)

【記事はこちら】
配車アプリでタクシーを手軽にキャッチ
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.12.22」より
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