今日のひとことWeb版

一方通行じゃない

2014/12/10 15:26

 先週の日曜日、東京・中野でランチを約束していました。JR中野駅西口を出ると、駅前が人でごった返し、警官がいっぱい。聞いてみたら、なんと安倍総理が街頭演説に来るということでした。街頭演説は、政治家と市民が同じ場所に集まって直接関わり合う珍しい機会の一つ。インターネットが普及して政治家がメッセージを発信するチャネルは増えましたが、それでもなおアナログな街頭演説は絶えることなく、人気を集めています。中野駅前の人混みをみて、そう感じました。

 しかしデジタル革命は、違うところで政治のあり方に大きなインパクトを与えようとしています。市民は、モバイル端末やソーシャルメディアを活用し、政策に対する意見や政治家への要望をソーシャルという公の場で発信することが可能になりました。政治家が分析ツールを使って市民の声をきめ細かく把握し、それを踏まえて政策を練るという時代は、そう遠くないでしょう。市民を巻き込んで、双方向のコミュニケーションを図ることで、政治への信頼を取り戻す。ITこそが、政治と市民を結びつける重要なツールになりそうです。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
<ビッグデータ特集>SIerのビッグデータ事業が活発化ビジネスマッチングの基盤を担う
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.12.10」より
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