今日のひとことWeb版

漂う変革のムード

2014/12/03 15:26

 12月に入って、今年もシステムインテグレータ(SIer)約80社の社長に今年を振り返って、来年は「どうなる・どうする」かを語っていただく「年頭所感」の取材で各社を回っています。今年の大きな出来事として、社長たちが口を揃えるのは、外資系ITメーカーの相次ぐトップ交代です。IBMなど、複数のメーカーの製品を取り扱う兼松エレクトロニクスの菊川泰宏社長は、トップ交代が活発なことから、「業界の変化が一段と加速している」と捉え、対応に取り組むといいます。

 たしかに、このところ日本IBMやシスコシステムズ、EMCジャパンの社長の交代が明らかになって、業界に衝撃を与えています。このほかにも、SAPジャパンや日本オラクルが、今年、新しい経営トップを迎え、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)やシマンテックは社長が退任して、米本社幹部の日本法人社長兼務や、実質トップ不在の状態が続いています。米国でも、HPの分社化など、メーカーの変革は顕著です。

 クラウドやビッグデータの普及にメーカーはどう対応するのか。そして、日本の販社にはどんな動きが求められるのか――。各社の社長交代を踏まえ、来年は本格的な変革の年になりそうです。『週刊BCN』は、2015年1月5日号から、3回に分けて、SIerはどんな施策で新時代への対応を図るのかを紹介します。下に、今年の外資系メーカーの社長インタビューを挙げました。彼らは何を語ったのか、今一度読み返しておきましょう。(ゼンフ ミシャ)

【外資系の<KeyPerson>が戦略を語る記事はこちら】
EMCジャパン 代表取締役社長 山野 修――跳べ! 「データレイク」へ
SAPジャパン 代表取締役社長 福田 譲――ニッポンの「未来」をつかむ
日本オラクル 代表執行役社長兼CEO 杉原博茂――ナンバーワンクラウドカンパニーへの道
シスコシステムズ 代表執行役員社長 米国シスコシステムズ シニアバイスプレジデント 平井康文――「新シスコ」づくりは日本がリード
日本IBM 代表取締役社長 マーティン・イェッター――成長していることに喜びは感じるが、満足はしていない
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.12.3」より
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