北斗七星

北斗七星 2014年9月15日付 vol.1546

2014/09/18 15:38

週刊BCN 2014年09月15日vol.1546掲載

▼「フェデレーテッド(federated)クラウド」という言葉を、8月下旬に開かれた日立製作所の記者会見で耳にした。federatedは、「連合」を意味する。「Amazon Web Services(AWS)」や「Microsoft Azure」などの外資系クラウドと、自らが運用するクラウドをつなぎ、複数のクラウドをあたかも一つのように使うことができるという。

▼複数のクラウドが乱立してきた今、ユーザーはクラウドを用途に合わせて使い分けたいと思うだろう。ニーズを考えれば、的を射ている。だが、違和感も覚えた。パブリッククラウドで、日立は白旗を上げた。そう思った。

▼日立だけでなく、ほかの日本のITベンダーもクラウドの領域では外資系に負けている。今後、パブリッククラウドはITインフラのビジネスでメインストリームになる。この領域で優位に立つかどうかが、ITベンダーのビジネスの成長を左右する。パブリッククラウドをあきらめてはいけない。日本を代表する総合IT企業の日立には、「アマゾンやマイクロソフトと真っ向から勝負する」という気概をみせてほしい。(鈎)
  • 1

関連記事

vs. AWS 激化するIaaS/PaaS市場の覇権争い

ベアメタルクラウド IaaSの新たな選択肢

企業を強くするITプラットフォームソリューション 日立製作所 Hitachi Platform Solutions World 2014を開催 最新導入事例と日立の戦略を解説