今日のひとことWeb版

意外な活用シーン

2014/09/10 15:26

 2011年のBCN創業30周年を記念に、全社員が会社からバカラのウイスキーグラスをもらいました。しかし、ワイン派の私。不謹慎ですが、「せめても食べるものだったら……」と考えてしまったくらい、ウイスキーグラスを使うシーンが思い浮かんできませんでした。ところが先日、高校時代の友人が東京に来たことで、ウイスキーグラスを活用する意外な機会が訪れました。

【友人】玄関に上がって、カバンからボトルを取り出す。
「空港でウイスキー買ってきた。一杯、どう」
【私】笑いをこらえつつボトルを受け取る。
(気取ってるな。お前、いつからウイスキーを飲んでたの)

 それとも、これはウイスキーグラスという大人の証をもっているかどうかの試験か――。そんな疑惑にさいなまれながらも、キャビネットの片隅で眠っているバカラのグラスを思い出した私は、心のなかでガッツポーズ。何気なくキッチンに行って、気づかれないようにグラスのホコリを拭き取って、ウイスキーを注ぎ入れて、部屋に戻りました。

【私】グラスを渡しながら、
「悪い。氷は切らしている」
【友人】一瞬、驚きの表情をみせる。
(うわー。ウイスキーグラスもってるんだ)

 これでもう逃げ道はありません。お互い飲み慣れないウイスキーをちびちびやりながら、久しぶりの再会を祝いました。その後、きれいに洗ったバカラのグラスを、また使う日が来ることを信じてキャビネットに大切に保管しています。

 防災ITは、ウイスキーグラスのようなもの。いざというときはありがたい存在だけど、平常時にどのように活用するかが課題です。震災関連情報を発信する防災ボードを提供するヒビノは、京セラコミュニケーションシステムのツールを採用し、防災ボードを平常時も活用できるようにして、全国の自治体に提案しようとしています。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
<THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う>防災ボードを平常時も活用 無線通信で自治体がコンテンツ配信
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.9.10」より
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