Amazonはほんとに便利です。「Amazon中毒」や「アマポチ」などの言葉が生まれるほど普及しているわけですが、どうやってあの大量の商品をピッキング（仕分け）して配送しているのか、不思議でなりません。

　プライム会員向けには、翌日に届くサービスも提供していて、実際の運送にかかる時間を差し引けば、発注とほぼ同時に倉庫でピッキングをしているとしか思えない速さです。

　実は、いま注目のベアメタルクラウドサービスも、Amazonに似たところがあります。ベアメタルは、物理サーバーをそのまま貸し出すサービス。従来の仮想サーバーのようにソフトウェアでの処理はできず、セミオーダータイプともなれば、人手を介してサーバーの部品構成を変更し、OSをインストールして稼働させるまでを手がけます。

　ベアメタルクラウドを積極的に手がけるIBM SoftLayerは、既存メニューからベアメタルを選ぶ場合、1時間で稼働させ、セミオーダータイプでも数時間以内で稼働させるサービスを提供しています。

　データセンターでは、Amazonの倉庫ばりに作業員がせわしく動き回り、オンラインで寄せられる顧客からの注文に応える。“頭脳産業”と呼ばれるIT産業といえども、顧客のニーズに応えるには、ときに額に汗してからだを動かすことも必要なのかも知れません。（安藤章司）

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IBM SoftLayer　日本への市場進出を本格化　“ベアメタル”で切り込む