今日のひとことWeb版
政府系案件にも“独占”の疑惑?
2014/08/22 15:26
日系ITベンダーに関しては、中国政府から独占禁止法の疑いをかけられる可能性は薄いでしょう。なぜなら、日系ITベンダーは、中国で市場を独占するほど成功を収めていないから。むしろ、日頃から取材していると、「政府機関や国有企業のシステム入札案件では、日系というだけで受注できない」という不満の声を頻繁に耳にします。重慶市と戦略的パートナーになっているNECなど、日系ITベンダーにもいくつかの成功事例はあるものの、大部分は獲得できていません。
この理由について、当の日系ITベンダーにたずねると、口を揃えて「中国系ITベンダーが優遇されているうえに、日中間の政治摩擦が悪影響をもたらしている」という答えが返ってきます。これが事実なら、日系ITベンダーに対する公平な競争機会が失われていることになります。政府系案件の入札が独占禁止法の範囲外であるにしても、中国政府が公平さを重視するなら、政治と経済はきっちりと切り離して、中国系ITベンダーによる“独占”がないのか、目を向けてほしいところです。(上海支局 真鍋武)
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中国政府、マイクロソフト中国を調査、市場独占の地位乱用の疑い
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