北斗七星

北斗七星 2014年7月21日付 vol.1539

2014/07/24 15:38

週刊BCN 2014年07月21日vol.1539掲載

▼ブラジルW杯は、ドイツ代表が24年ぶり四度目の優勝を果たした。決勝戦は延長までもつれ込む好ゲームだったが、今大会の最大のトピックは、ブラジル代表が、準決勝でドイツ代表に一対七の歴史的大敗を喫したことだろう。好カードのはずが、勝敗の行方は前半のなかばに決し、「見ていられない」とテレビを消した人も多かったのではないか。

▼ドイツがブラジルの弱点を徹底的に衝いていたとする分析・評論が目につく。ドイツサッカー連盟は、サッカー向けの分析ソリューションを独SAPと共同開発し、代表のミーティングやトレーニングのほか、試合でも活用している。プラットフォームはもちろん「HANA」だ。数兆通りの計算をもとにはじき出した精緻な戦略・戦術が大勝を導いたという側面はありそうだ。

▼SAPは、日本でもスポーツ・ビッグデータ市場に参入する。ドイツ代表の優勝は、格好の営業材料になるだろう。ただし、かの国はITが普及する遙か以前から強豪国で、16大会連続でベスト8以上に進出している。何事も、いきなり強くなるなどということはないということを胆に銘じておきたい。(霞)
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