北斗七星

北斗七星 2014年7月7日付 vol.1537

2014/07/10 15:38

週刊BCN 2014年07月07日vol.1537掲載

▼馬から落馬したら痛い。それがイヤで、尽力を尽くすのだが、思いがけないハプニングは避けられない。

▼本来なら許されない二重表現も、おやじギャグのように堂々と使えば、それらしくなる。「馬から落馬する」は、正しい強調表現として使っても変ではないほどだ。

▼二重表現なら笑って済ませられるが、税金を使った二重投資は避けたいところ。「マイナンバー(社会保障・税番号)」とは別に「医療等ID」を使うのが望ましいとしていた厚生労働省が、マイナンバーに関する研究会を5月に立ち上げた。議事録を見ると、「マイナンバー法に基づくインフラは、二重投資を避ける観点から、できる限り共用化」とある。二重投資との指摘は、すでに2年ほど前の同省の検討会でも指摘されていた。

▼医療等IDが持ち上がったのは、セキュリティの観点からとされているが、そもそもマイナンバーもセキュリティには最大限の配慮をしている。医療分野で心配なら、どの分野でもマイナンバーは信用できないことになる。技術的に問題がないとしても、精神論となると出口は見えてこない。その行く末を想像しただけで、頭痛が痛い。(風)
  • 1

関連記事

動き始めたマイナンバー制度 企業も再認識すべき 個人情報保護とセキュリティ

巨大すぎる“マイナンバー特需” ITベンダーの人員不足が社会問題化する!?

秒読みに入った「マイナンバー制度」 色めき立つ情報サービス業界