今日のひとことWeb版
「y」の飛躍
2014/07/08 15:26
ITベンダーの製品戦略を分析することは、ときに、まるでミステリの謎解きにような難しい作業になります。例えば、IBMのサーバー戦略。IBMはメインフレーム「System z」、x86サーバー「System x」、そして、その間の「y」に当たるミッドレンジサーバー「Power Systems」をもっています。今年1月、利幅の薄い「System x」事業のレノボへの売却を発表して、現在、急ピッチで移行を進めています。
「x」がなくなったことで、新しい注力商材は「y」、つまり「Power Systems」になります。日本IBMは、今後レノボの営業部隊と連携し、パソコン/x86サーバーの提案の延長線で、「Power Systems」の拡販に取り組みます。『週刊BCN』7月14日号で、日本IBMのサーバー戦略と、それを受けた国産メーカーの動きを記事にしました。IT商材のなかで最もオーソドックスなサーバーですが、日本IBMだけではなく、国産メーカーもサーバーで飛躍を目指しています。(ゼンフ ミシャ)
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