今日のひとことWeb版

究極の自立

2014/07/01 15:26

 十数年前、大学進学に伴って地方から東京に出てきた私は、「田舎を抜け出して、大都会東京で好きなことが思いっきりできる。なんて自由なんだ!」と、胸を躍らせていました。一人暮らしを始めたこともあって、生活はそれ以前と一変。誰にも監視されない日常がスタートしたのですが、その生活は、親の大きな援助によって成り立っていたのが実態です。それを心のどこかで当然だと思っていた当時の自分を思い出すと、あまりの情けなさに泣けてきます。

 奨学金、アルバイトなど、学生が親や家族などになるべく負担をかけないで学費や生活費を調達する方法はいろいろありますが、それでも、日本の大学生は何らかのかたちで親・家族の援助を受けているケースが圧倒的に多いでしょう。しかし、Evernoteの法人ビジネスをけん引する積田英明さんは、そんな日本の一般的な大学生とはまるで違う学生生活を送りました。お父上の教育方針によるもので、究極の自立ともいえる厳しい試練を与えられ、それに耐えきって強固な人生のバックボーンをつくりあげたのです。

 ちなみに、積田さんに「ご自分のお子さんも同じように教育されますか?」と聞いたところ、「男の子だったらそうするかも」とのお答えでした……。(本多和幸)

【記事はこちら】
エバーノート ビジネスアカウントマネジャー 積田英明
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.7.1」より
  • 1

関連記事

米Evernote、ユーザー向けイベント「Evernote Days 2014 Tokyo」を7月に開催

<THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う>リアルタイムで情報共有 商材開発、システム整備をスムーズに

エバーノートが「Evernote Business」を発表、法人ビジネスに参入