今日のひとことWeb版
色の見え方の不思議
2014/06/24 15:26
信号機の電気系統制御部の耐用年数は19年で、警察庁が昨年発表した調査結果によれば、その16%が耐用年数を過ぎても使われ続けているそう。ですから、2000年あたりまでは「緑」の青信号を目にしていてもおかしくはなさそうです。
もともと、日本に初めて設置された信号機は赤・黄・緑の三色で、法令上も「緑」でした。しかし、日本語の「青」が指す色の範囲は広く、色の三原色である「赤・黄・青」のイメージから、緑の信号が青信号と呼ばれるようになり、昭和22年には、そうした慣習に合わせて法令上も「青信号」になったとのこと。その後、今度は青信号の呼び名に合わせて、実際の信号機も緑から青に変えたわけです。実は、事実を知ったいまでも、青信号は緑といってもいい色に見えるのですが、人間の目と頭は不思議なもの。もしかしたら、もっと若い人たちは、最初から青信号は青にしか見えていないのかもしれません。
ただし、ビジネスの現場では、こうした色の見え方の違いは致命的な問題を引き起こしかねません。例えば、デジタル化が進む製造業のデザイン・設計の現場では、プリント出力した紙だったり、PCのディスプレイだったり、関係者はさまざまな方法で表示された一つの画像データに触れることになります。しかしこの場合、あらゆる場面で色の見え方が統一されていなければ、スムーズな意思決定はできません。ITは、そんな課題の解決をサポートします。富士ゼロックスの新サービスを、ぜひご確認ください。(本多和幸)
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