今日のひとことWeb版

日本のルーツはオランダ?

2014/06/04 15:26

 『週刊BCN』に掲載している書評「BOOK REVIEW」で、斎藤環さんの『ヤンキー化する日本』(KADOKAWA)を紹介しています。私はこれを読んで、高校のときに英語の授業で習った「Yankee」の語源についての話を思い出しました。

 『広辞苑』によると、英語の「Yankee」は、もともとは米国南部の人がニューヨークを中心とする北部の人を軽蔑して使う呼称だそうです。17世紀のニューヨークはオランダの植民地で移民が多く、オランダの首都にちなんでニューアムステルダムと名づけられたほど、オランダ色が濃い町でした。

 そんなわけで、くだんの語源によると、「Yankee」は、オランダ人の代表的な名前である「Yan」と彼の国の名物、チーズ、すなわち「kaas」を組み合わせて、ニューヨークの人々を馬鹿にする言葉として生まれたのだとか。まあ、語源はどうあれ、米国北部の人を指す「Yankee」から不良っぽい青少年を指す「ヤンキー」へと、国境を越えて進化してきたのはすごいですね。

 ヤンキー化する日本、か。著者の斎藤さんは、家族や仲間を大切にすることがヤンキーの本質だと論じ、日本で拡散しているヤンキー文化を検証していきます。書評には下のリンクからアクセスできますので、どうぞご一読ください。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
<BOOK REVIEW>『ヤンキー化する日本』
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.6.4」より
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