今日のひとことWeb版

世界一の市場

2014/05/16 15:26

 かつて、世界の工場といわれた中国は、いまや世界一の市場になろうとしています。世界銀行によると、購買力平価で換算した中国のGDPが、2014年には米国を抜いて世界一になる見通しです。

 実際、日系IT企業の幹部を取材していると、「中国に工場を新設する企業は少ないかもしれないが、販売目的で進出する企業は今後も増えるだろう」という見方が大半。「コスト削減」ではなく、「市場開拓」のために中国に進出する日系企業はこれからも増えるでしょう。

 しかし、最近の中国の動向をみていると、ベトナムやフィリピンとの間で南シナ海での対立が激化するなど、チャイナリスクを感じさせるできごとが頻発しています。中国市場を魅力に感じても、進出の是非を判断するためには、リスク分析などの事前調査が欠かせません。

 中国・上海に本社を置く恒川システムは、これから中国での製品販売を検討する中小の日系メーカーを対象に、市場調査などのサービスを提供する新会社を設立しました。上川著芳代表取締役は、「中国では、食品や肌に直接触れる薬品など、とくに生活上の安心・安全に関わる商材の需要が高い」と分析しています。(上海支局 真鍋武)

【記事はこちら】
恒川システム(上海)、日本に新会社を設立、中小メーカーの中国進出をサポート
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.5.16」より
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