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成功事例で営業活動

2014/03/14 15:26

 独立系ITコーディネータ(ITC)を取材していると、よく「ITCは営業が得意ではない」という声を耳にします。それは、エンジニア出身のITCが多いから。営業の経験に乏しいITCにとって、ユーザーの心をつかむ提案をすることは、簡単ではないようです。

 自分が“できるITC”であることをユーザーに伝えるための方策に、これまでの成功事例を紹介するというやり方があります。よくIT企業が、大手企業の導入事例をプレスリリースで発信して、「当社の製品は有名企業が採用するほどすぐれています」とアピールしていますが、これを真似するのが効果的でしょう。

 とはいえ、ITCの主な支援先は中小企業。知名度は高くはないので、ただ単に「この企業を支援しました」と紹介するだけでは効果は薄い。そこで活用できそうなのが、「中小企業IT経営力大賞」です。これは、経済産業省などが、他の企業の参考となるすぐれたIT経営を実践している企業を表彰する制度。自分が支援している中小企業に応募してもらい、そこが認定企業になれば、営業活動で「このすぐれたIT経営を実現している企業は、私が支援しました」とアピールできるのです。

 「中小企業IT経営力大賞」の事務局業務に携わる小野省ITCによると、216件の応募があった今年度の「中小企業IT経営力大賞 2014」では、「ITCが支援する企業からの応募は、全体の3分の1程度」とのこと。全国には約1200人の独立系ITCがいるわけですから、割合は低いといわざるをえません。ITCの方々は、ぜひご活用ください。(真鍋武)

【記事はこちら】
中小企業IT経営力大賞2014
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.3.14」より
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