北斗七星

北斗七星 2014年3月10日付 vol.1521

2014/03/13 15:38

週刊BCN 2014年03月10日vol.1521掲載

▼東日本大震災からもうすぐ3年になる。甚大な被害を受けた宮城県石巻市。JR仙石線の一部区間は運転を見合わせたままで、臨時バスが今も住民の足を支えている。1年ほど前にその仙石線とバスに乗って車窓から見た、復興が遅れている風景を思い出した。石巻市は、ITベンダーの支援で再生計画を進めている。計画は順調か。復興支援の様子を取材する記者は、今、石巻にいる。

▼2013年3月26日、犠牲者への追悼の意と復興への誓いを表すために、宮城県は3月11日を「みやぎ鎮魂の日」とした。その鎮魂の日を初めて迎える今年3月11日は、県内で追悼式典を開き、3か所の献花台と記帳所を設置する。東京では県の事務所と「宮城ふるさとプラザ」、大阪では大阪事務所に記帳所を設ける。

▼3年という月日は、あっという間に流れてしまったように感じる。被災地を思う自分自身の気持ちが薄れているからこそ、遠い昔のできごとのように感じてしまうのだろう。大震災から2年もたって「みやぎ鎮魂の日」が制定されたのは、全国の人々にあの悲劇を忘れてほしくないという思いからだ。その願いに応えなければと思う。(鈎)
  • 1

関連記事

東日本大震災から2年 新ITビジネスの進捗をみる(上)

東日本大震災から2年 新ITビジネスの進捗をみる(下)