北斗七星
北斗七星 2014年2月24日付 vol.1519
2014/02/27 15:38
週刊BCN 2014年02月24日vol.1519掲載
▼同じく生き残りを模索する印刷業は、紙の電子化の波に押されるばかりだ。情報サービス産業も印刷業と同様とみる評論家もいる。IT業界を分類すれば、いわゆる人工(にんく)で稼ぐ受託ソフト開発は、印刷業に近いのだろう。
▼地場ITベンダーのある幹部は、「近畿圏では情報サービス産業界が二極化している」と分析する。自治体や社会インフラなどを押さえる大手メーカー系のITベンダーと下請けベンダーのコミュニティ、対するは下請けを脱却して独自ソリューションで市場を切り開くITベンダーだ。
▼前者は既得権益を維持することで、当面は事業を続けることができる。だが、受託開発なので、人材の確保が重くのしかかる。新たな道を見出すには、小回りが利かない。後者は大手が手をつけない領域で勝負。この先、どちらが勝つかは明白だ。(吾)
- 1
関連記事
<関西のITベンダーの「今」そして「これから」>第6回 関西発の中堅SIerの動き(前編) 新しい事業を急ピッチで開拓 従来型SIからサービスにシフト
<関西のITベンダーの「今」そして「これから」>第7回 関西発の中堅SIerの動き(後編) 医療系システムに力を注ぐ 大学と連携した製品開発も