営業マネージャーたちの最前線・Bizline版
<営業マネージャーたちの最前線・Bizline版>メディカル・データ・ビジョン 中村正樹さん ――DBと医療に精通するプロ集団を育成、わからないことは聞く
2014/02/21 19:46
[語る人]
中村 正樹(なかむら まさき)
2004年、大学を卒業後、開発会社からの出向社員として、メディカル・データ・ビジョンのプロジェクトに参加。その後、社員になって開発や企画に携わる。13年、最年少で「シニアマネージャ」に昇格。営業・データ解析・システム運用を担当するメンバー17人を率いながら、自らもプレイングマネージャーとして活躍している。
●所属..........
事業開発部
EBM推進ユニット長
シニアマネージャ
●担当する商材.......... 薬剤処方実態の分析調査・ツール
●訪問するお客様.......... 主に製薬会社
●掲げるミッション.......... 分析ツールを普及させ、IT活用によって医療の質を高めること
●やり甲斐.......... 営業を含め、薬剤処方に精通するプロ集団を走らせること
●部下を率いるコツ.......... 仕事の手本を見せて、部下についてこさせる
●リードする部下.......... 17人
当社は薬剤処方に関するデータベース(DB)を販売しているので、私たち営業担当はDBに関する基本知識を身につける必要がある。部下たちにはDB言語のSQLなど、DBについてきちんと勉強させ、得た知識で他社にはない提案力をもつようにしている。
実際に、部下は商談の場でVPNを張ってDBにアクセスし、データをいじりながらどのような分析ができるか、デモンストレーションできるようになっている。一般に営業担当は技術的知識に欠けるイメージがあるので、お客様は「そこまでできるとは思わなかった」と驚いて、当社の営業スタッフのスキルを高く評価してくださる。当然、提案も前向きに検討していただける。
医療業界には英語3文字の略語が非常に多く、部署名にある「EBM(Evidence-based medicine=科学的な根拠にもとづいて診療方法を選ぶ医療)」もその一つ。われわれはDBだけではなく、医療にも精通しなければならない。医療の知識に関しては一人ではとても網羅できないので、ここはチームプレイが重要だと考えている。私自身も営業現場に出て提案を行うことがあるが、わからないことがあったら素直に部下に助けを求めることにしている。
例えば、抗がん剤を開発しているお客様向けの案件を抱えたときに、がんの分野に詳しい部下に「提案書についてどう思う?」と意見を聞いた。「過去にこういう案件を手がけたので、こういうふうに提案すれば受注しやすい」とアドバイスをもらって、無事に注文をいただくことができた。私は部下たちにも、悩みごとを一人で抱え込まず、うまく周囲に頼ることを勧めている。チームとして力を発揮するようにしているのだ。
部下たちには、仕事には全力で取り組むことを要求しているが、オフには上下関係を忘れて楽しく過ごすようにしている。会社のフットサルサークルでいっしょに汗を流したり、「辛い物クラブ」を立ち上げて激辛カレーを食べに行ったりなど、チーム内の人間関係づくりを重視している。
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