今日のひとことWeb版

スマートグラスは法人に普及する?

2014/01/31 15:26

 グーグルが開発した「Google Glass」に代表されるスマートグラスが、ライフスタイルに変革をもたらすデバイスとして注目を浴びています。

 1月に米国・ラスベガスで開催された家電見本市「2014 International CES」では、国内外のメーカーが自社開発のスマートグラスを展示。1月28日には、エプソンが最新のスマートグラスを発表しました。調査会社の矢野経済研究所は、2016年にグローバルで1000万台のスマートグラスが出荷されると予測しており、今後、市場競争が激化することが見込まれています。

 スマートグラスは、個人での利用が注目されがちですが、私はむしろ、法人での普及が先に進むのではないかと考えています。その理由は、ズバリ見た目。現在発表されているスマートグラスは、メガネと比較して見た目が不自然なものが多く、装着している姿に違和感を覚えずにはいられません。スマートグラスはいつでもどこでも持ち運べる便利なデバイスですが、街中で装着していて、周囲の人から「変な人」と思われてしまう可能性があることを考慮すれば、一般消費者に広く浸透するのは、デザイン性がさらに向上してからだろうと思うのです。

 一方、法人領域では、医療や物流、建設などの分野で、現場のスタッフがスマートグラスの画面上に作業指示を表示してハンズフリーで作業する場面などでの利用が期待されています。こうした業務利用では、必要以上の見た目は要求されないので、現行のスマートグラスでも需要が期待できるというわけです。(真鍋武)

【記事はこちら】
エプソン、外部機器連携やアプリ活用ができるシースルーモバイルビューア「MOVERIO BT-200AV/200」
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.1.31」より
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