北斗七星

北斗七星 2014年1月20日付 vol.1514

2014/01/23 15:38

週刊BCN 2014年01月20日vol.1514掲載

▼休日、東京スカイツリーにあるショッピングモール「東京ソラマチ」には人が溢れる。ひときわ賑わいをみせる東京のお土産コーナーのなかで、「東京ばな奈」は飛ぶように売れる。

▼おそらく、地方から観光で来た人が買っているのだろう。スポンジ生地にバナナ味の食感。製造は東京でなく埼玉県所沢市の「マスダック」という工場だ。日本人は何かしら東京に惹かれる。東京を故郷と考える人たちをターゲットに、懐かしい味にした。

▼食したことのある人なら、「特別においしいわけではない」との感想を口にするだろう。売れる理由は、ブランディングや販売エリアを厳密に調べ上げたマーケティングにある。年間70億円を稼ぎ、粗利も高い。IT製品の名前は欧米の受け売りで、ITに疎いユーザー企業にはわかりにくい。「東京ばな奈」に見習うべきところは大だ。

▼IT製品でも、即座に判断できるプロダクトはある。例えば、ネオレックスの「バイバイタイムカード」。勤怠管理であることがすぐにわかる。2014年は「ワークスタイルの変革」を掲げるベンダーが多い。今一度、ネーミングのあり方を考えてみよう。(吾)
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