先日、プライベートでタブレット端末を購入しました。いわゆる衝動買いというやつです。週末にふらっと家電量販店に立ち寄ってタブレット端末コーナーを物色していたら、以前と比べてかなり価格が下がっていたので思わず購入してしまいました。

　しかし、現在そのタブレット端末は、部屋の隅でホコリをかぶっています。目的もなく購入した私は、いまのところ最適な活用法を見出すことができていません。ふだんからパソコンとスマートフォンを愛用していて、デバイスは足りていたのです。購入した当初からタブレット端末の用途は、就寝前に横になりながらネットサーフィンをするぐらいに限られていました。

　私と同じように、せっかく購入したタブレット端末が、机のなかに眠ってしまっている企業が増えていると耳にします。目新しさで飛びついて、「タブレット端末を使えば何かすごいことができそうだ。試しに導入してみよう」と、経営者の指示で導入したものの、具体的な目的が明示されずに端末を渡された社員は、活用法が発見できない……。そんなケースが頻出しているのです。

　ITベンダーにとって、タブレット端末の販売は収益の向上につながりますが、せっかく購入してくれたユーザーが端末を使いこなせていないようでは、「ITによって企業経営を支援する」という本来の役割を果たしているとはいえません。ITベンダーには、タブレット端末の活用で新たな提案が求められます。

　ちなみに、私は自分で発見する覚悟です。（真鍋武）

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