北斗七星

北斗七星 2014年1月13日付 vol.1513

2014/01/16 15:38

週刊BCN 2014年01月13日vol.1513掲載

▼赤瀬川原平が名づけた『超芸術トマソン』。上っても下りるしかない階段(純粋階段)、ふさがれて開かない窓(無用窓)など、芸術を超えた無用の長物を指す。語源は、メジャーリーグで活躍し、1981年に鳴り物入りで読売ジャイアンツに入団したゲーリー・トマソンにある。主軸打者として期待されるも、三振数で当時の球団新記録を樹立。外国人選手にありがちな話だが、人気球団ゆえに注目度が高く、不名誉な名称に採用されてしまった。

▼IT分野では何かと人材不足が指摘される。例えば、ビッグデータの活用が進まないのは、データサイエンティスト不足にあるという。育成には時間がかかる。ならば、その人材が豊富とされる米国に求めてはいかがか。採用してみなければ、そのポジションが本当に必要かどうかさえわからない。

▼今年もメジャーリーグで実績のある外国人選手が日本にやってくる。はたして、どこまで活躍できるのか。各球団は豊富な採用実績をもっているはずだが、結果はシーズンが始まってみないとわからない。まさにバクチである。かといって、外国人選手のスカウトをやめたりはしない。不可欠な戦力だからだ。(風)
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