ミステリファンの私にとって、毎年12月にはわくわくするイベントがあります。そう、宝島社が発行する小説ランキング『このミステリーがすごい！』（略称『このミス』）が出るのです。まだ発売されたばかりで手に入れていませんが、これでゆっくり読書ができる年末年始に読むミステリを選ぼうと思っています。

　いいミステリに欠かせないのが、読む人を巻き込むストーリー。犯人は誰だとか、どんなトリックを使ったのかももちろん重要ですが、読者の心をつかみ、時間を忘れて最後まで読みたいと思わせる物語の組み立てこそ、ミステリ作家の腕のみせどころです。

　ストーリーをつくり、受け手に「これ、いいな」と思わせるコツ。ミステリ作家だけではなく、ハードウェアやソフトウェア、サービスなどを提案するIT業界の営業パーソンにも磨いてほしいスキルです。ITベンダーは、ユーザーが「価値」を求める時代に備えて、必死で提案力の強化に取り組んでいます。

　経営層が「クラウドに注力」や「サービスに舵を切る」などの新しい事業方針を打ち出して、営業パーソンがそれを現場で実行するにあたっては、経営層と現場の間に入る営業マネージャーの役割が重要になってきます。『週刊BCN』は、今年10月から、IT企業のすぐれた営業マネージャーに取材して、現場を率いる彼らの動きを記事にしています。

　ランキングというわけではありませんが、年末のこの時期、「このミス」にちなんで「この営業マネージャーがすごい！」の一覧をつくりました。これを参考にしていただき、皆さまの2014年のマネジメント力向上にお役立てください。（ゼンフ ミシャ）

【「この営業マネージャーがすごい」一覧はこちら】
1．手品ができる営業リーダー
2．尻拭いが上司の務め
3．数字に厳しく、やさしい上司
4．「小さな成功」へ導く
5．期待される管理職のタマゴ
6．大阪の腕利きリーダー　東京で活躍
7．喜怒哀楽を表に出す部長
8．「目立つ」部下を育てる
9．部下の「いいところ」を引き出す