今日のひとことWeb版

記者走?!

2013/12/02 15:26

 今年も師走に入りました。なぜ「しわす」という言葉に「師」「走」の漢字を当てて「師走」と書くかについては複数の説があり、ウェブの『語源由来辞典』によると、12月は「僧がお経をあげるために、東西を馳せる月」だから、という説が有力だそうです。

 12月は、編集部も忙しくなります。年末進行で締切が早くなり、さらに、新年号の特別企画のための取材が集中して入ります。記者はあちらこちらの街を走りながら、取材から取材へと急ぎます。そう考えると、師走を「記者走」と書いてもいいのでは、と思うくらい。

 IT企業でも12月に入ると、4月に始まる新年度に向けた準備が始まります。ここ数日のプレス発表を見ると、そんなことを実感できます。大手SIerの日本ユニシスは、グループ会社であるネットマークスとユニアデックスを合併統合し、来年3月から新生ユニアデックスとして事業の拡大を図ります。NECもグループを再編。NECソフトなどソフト開発会社7社を統合し、来年4月に新会社を発足することを明らかにしました。

 IT企業は、技術の進化や市場環境の激変によって、ビジネスの根本的な再編を余儀なくされます。経営者たちは新年度に向けて早めに動き出し、どんな目的で会社をどう変えるかについて、現場を入れて具体策を考えることに追われます。ですから、12月こそ「お経(情報)をあげるために、東西(現場)に馳せる」という意味で、社内コミュニケーションを徹底したいものです。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
日本ユニシス、ネットマークスをユニアデックスに統合、14年3月1日付けで
NEC、ソフトウェア開発子会社を統合、2014年4月1日付で新会社を発足
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.12.2」より
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