JR大阪駅前では、今年4月にオープンした大型複合施設グランフロント大阪が人気を集めています。また、オープン当初はヨドヤバシ（淀屋橋）とよく間違われたヨドバシカメラ マルチメディア梅田も、10年以上が経過して、今では大阪市民の定番家電量販店として賑わいをみせています。

　一方、かつて日本三大電気街に数えられた日本橋のでんでんタウン。通りには人が少なく、さびしさが漂います。地下鉄の恵美須町駅と日本橋駅の真ん中に位置し、駐車場が少ないことが、衰退に拍車をかけたともいわれます。

　しかし、それでも活気に溢れている店は存在します。その一つが、自作パソコンパーツ専門店のPCワンズ。小さな店ですが、大手家電量販店とは違う品揃えとサービスで、常連を確保しています。

　失礼を承知で、鈴木礼代表取締役に「でんでんタウンからの脱出」を考えているのかどうか、お聞きしました。返ってきたのは、「でんでんタウンには、でんでんタウンのよさがある。離れるつもりはない」という答え。街の魅力は、しっかり残っているのです。（佐相彰彦）

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＜地域No.1店舗の売れる秘訣　あの人気店はこうしてつくられた＞PCワンズ　――でんでんタウンで生き残る　大手とは異なる品揃えとサービス