北斗七星

北斗七星 2013年10月21日付 vol.1502

2013/10/24 15:38

週刊BCN 2013年10月21日vol.1502掲載

▼東北楽天ゴールデンイーグルスが、パシフィックリーグに新規参入してから9シーズンにして、初のリーグ優勝を勝ち取った。開幕24連勝無敗の田中将大投手の偉業、中日と阪神に続いて楽天を優勝に導いた星野仙一監督の手腕が際立っているが、影の立役者として注目を集めている人物がいる。楽天野球団の社長、立花陽三氏だ。

▼立花氏は元証券マン。大学卒業後、ソロモンブラザーズ証券を皮切りに外資系大手の証券会社を渡り歩き、楽天野球団の社長に就く直前は、41歳の若さでメリルリンチ証券の常務執行役員に就いていた。楽天の三木谷浩史社長に請われて、これまでのキャリアを断ち切って野球界に飛び込んだ異色の経歴をもつ。

▼立花氏がトップに就いてまず行ったことが、徹底したデータ分析だった。強みと弱みを実績データから分析し、新たな選手の獲得や、観客動員数の増加計画づくりに生かしたという。

▼過去8シーズンでAクラス入りはわずか一度だけ。昨シーズンも4位だった弱小球団が演じたサクセスストーリー。その裏には、IT業界でいうデータサイエンティストの活躍があったのだ。(鈎)
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