今日のひとことWeb版

つくるのか、つくらないのか

2013/10/10 15:26

 ソフトウェア開発で、プログラムを手で組むのがいいのか、それと自動生成するのがいいのかは、すでに何年も議論が続いているのですが、明確な結論は出ていません。

 しかし、スマートデバイスの登場で、やや流れが変わってきた印象があります。スマートデバイス向けのアプリは、とにかく「速く」「安く」つくることが求められる傾向にあり、手組みではニーズに合わなくなっているのです。

 しかも、ロジック部分の大半はクラウド側にあるので、端末側のアプリは、それほど複雑なものでなくても大丈夫。業務アプリ程度なら、むしろ簡易なウェブアプリのほうが維持メンテナンスのコストを安く抑えられる利点もあります。

 ウェブアプリなら、プログラムの自動生成すら必要なく、HTMLを自動生成すれば済む話で、結果的に手組みでプログラムを書いてネイティブアプリをつくることの相対的な割高感が一段と強まります。

 スマートデバイスを巡っては、変化の速さについていけなかった国内電機メーカーが相次いで競争から脱落しました。われわれ情報サービス業の主戦場であるアプリ開発では、落伍しないよう努めたいものです。(安藤章司)

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メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.10.10」より
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