今日のひとことWeb版
アプリの取り込みが勝敗を分ける
2013/08/22 15:26
スマートデバイス競争で、iOSやAndroidが隆盛を極めているのに対し、BlackBerryやWindows RTの苦戦が伝えられるのは、ひとえに魅力的なアプリが不足しているからだとされています。
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、2012年5月にグループに迎え入れた昭和情報機器のPOP(店頭販促)作成ソフト「ポップエース」に着目。このアプリケーションソフトは、国内流通・小売業でトップクラスのシェアをもつ人気ソフトだそうです。
「とうふ98円!」などとカラフルなPOPを作成するためのソフトで、POSレジや表計算ソフトから商品名や価格を抽出。簡単な操作で人目を引くPOPを自動生成できるのが売りです。
キヤノンMJによれば、POP作成に使われるキヤノン製プリンタの国内シェアはこれまで数%しかありませんでしたが、人気のPOP作成ソフトを手中に収めたことで25%程度のシェア獲得が視野に入ったということです。
POP作成はニッチではありますが、出力は毎日で、しかもカラー。トナー各色の消費量は多く、魅力的な市場です。たかがアプリ、されどアプリ――。アプリを制する者が、最終的に市場を制する例でした。 (安藤章司)
【記事はこちら】
キヤノンMJ、POP作成ソフト「ポップエース」をてこにプリンタ販売を加速
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