今日のひとことWeb版

「暑い」という経済要因

2013/07/10 15:26

 昨日の朝、地下鉄が数分遅れて駅に到着しました。車内アナウンスを聞くと「急病人の救護のため」とのこと。猛暑のなか、冷房が弱めに設定された車内で気分が悪くなったのでしょう。今回は数分の遅延で済みましたが、もっと遅れたとしたら、重要な商談に間に合わないとか、さまざまな人に何らかのかたちで影響が出た可能性があります。

 夏の暑さは過ごしにくいだけではありません。経済にもインパクトを与えます。ビールなどの飲料品や扇風機の販売が急速に伸びたり、熱中症で手当を受ける人が増えて、病院の仕事が多くなったり……。暑いと集中力が下がって仕事の効率が悪くなるというマイナス面もあります。そう、暑さは経済を左右するのです。

 働く人間は、稼働しているコンピュータと同じ――。冷却しないと自動でシャットダウンし、動かなくなります。データセンター業界では、斬新な空調システムを駆使して、電力コストを抑えながらサーバーを冷却する取り組みが活発になっています。人間の世界でも同じようなシステムを導入して、経済への悪影響を最小限に抑えながら、夏を快適に過ごしたいものです。(ゼンフ ミシャ)

【記事はこちら】
IIJ、小型化したコンテナ型DCモジュールの実証実験を開始、外気冷却だけで運用
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.7.10」より
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