いまさら聞けないキーワード
<いまさら聞けないキーワード>DNS
2013/06/27 15:26
週刊BCN 2013年06月24日vol.1486掲載
インターネット上のドメイン名とIPアドレスを結びつける仕組み
インターネットを利用する際に欠くことのできない要素で、ドメイン名とIPアドレスを結びつける仕組みを指す。自動で実行するので、ユーザーはDNSを意識することはない。
インターネットにつながっているすべてのコンピュータは、IPアドレスという識別番号をもっている。これは、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたり、電子メールを送信したりするための不可欠なIDだ。しかしIPアドレスは、複数の数字の羅列によって形成されているので、コンピュータにとっては認識しやすいが、人間が覚えるのは難しく、使いづらい。そこで人間が覚えやすいように、文字と数字を組み合わせた文字列から成るドメイン名をIPアドレスの代替として用意し、DNSによってドメイン名とIPアドレスを結びつけることで、ユーザーが簡単にアクセスできるようにしている。
例えば、ドメイン名が「www.abc.co.jp」、IPアドレスが「192.168.12.1」のウェブサイトにアクセスするとしよう。ユーザーがURL「http://www.abc.co.jp」を入力すると、ウェブブラウザは「www.abc.co.jp」というドメイン名のウェブサーバーを探し出そうとする。このとき、ドメイン名だけではIPアドレスがわからないので、ウェブサーバーを見つけることはできない。そこで、DNSの機能をもつDNSサーバーの力を借りて、ドメイン名からIPアドレス「192.168.12.1」を割り出してもらう。これによって、ユーザーはウェブサイトにアクセスできる。
このようなドメイン名からIPアドレスを割り出すことを「名前解決」という。また、DNSはIPアドレスからドメイン名を探し出すこともできる。
現在、インターネット上で動作するDNSサーバーは、カリフォルニア大学バークレー校が開発した「BIND」が主流となっている。
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