今日のひとことWeb版
使いこなす部門が決めるITの価値
2013/06/11 15:26
au損害保険がエバーノートの「Evernote Business」を導入したプロセスにも、まさにこうした構図がぴたりと当てはまります。主導したのは、マーケティングを担当する営業企画部でした。
「Evernote」は、もともとメモ機能が充実したコンシューマ向けのオンラインストレージ・アプリケーションで、かつて営業企画部のトップだった柳保幸専務取締役も、個人的に愛用していました。これが、結果的にビジネス版の採用を強力に後押しすることになりました。それも、情報システム部門の反対を押し切るかたちで、です。
エバーノートの井上健ゼネラルマネージャーは、「柳専務に営業活動をしてもらったようなもの」と冗談交じりに話していましたが、ITベンダーにとっては示唆に富んだ事例でしょう。導入するITの価値はユーザーが決める。よく考えればあたりまえのことですが、こうした動きが市場で大きな潮流になりつつあります。(本多和幸)
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<THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う>リアルタイムで情報共有 商材開発、システム整備をスムーズに
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