東京は5月に入って暖かくなり、暖房がいらなくなりました。米航空宇宙局（NASA）によれば、今年は世界の平均気温が過去最高になる可能性が高いそうで、日本でもこれから冷房のスイッチを入れる日が多くなりそうです。

　データセンター（DC）では、IT機器のオーバーヒートを防ぐための冷却に空調機を使用しますが、近年では、空調機の使用を抑えて、冷涼な外気を利用する仕組みが注目されています。

　DCの品質を表す重要な指標の一つに、設備が使用するエネルギーの効率を表す「PUE」がありますが、外気冷却を活用すれば、空調機の運用にかかる電力を抑えて、PUEの数値を向上することができるのです。

　実際に、国内で初めて大規模な外気冷却を取り入れたIDCフロンティアの北九州DCは、外気冷却によるDCの空調動力削減が評価され、第36回環境賞（日立環境財団主催）の環境大臣賞・優秀賞を受賞しています。（真鍋武）

【記事はこちら】
＜インタビュー＞IDCフロンティア　社長室　室長　山中 敦