今日のひとことWeb版
アナログを支えるクラウドビジネス
2013/05/09 15:26
FAX文書は、検索ができないばかりか、出先での閲覧もままならない“前時代的”なもの。受け取った側は、所属部門の誰かが貴重な勤務時間を割いて、FAX文書の仕分け作業に追われることになります。
本紙編集部にも、大手電機メーカーからの重要発表が今でもFAXで送られてきますので、現実にはFAXをなくせそうにありません。複合機大手のキヤノンマーケティングジャパンによれば、国内企業のおよそ9割は「FAXは必要」と捉えているとのことです。
複合機メーカーは、実はここにビジネスチャンスを見いだしています。FAX文書を自らが提供するクラウドサービスへと転送。複合機に登録してあるアドレス帳をもとに自動的に仕分けを行い、外出先のユーザーのスマートデバイスで閲覧できるサービスを拡充させています。
イノベーションによって世の中を変革するのもビジネスのアプローチのひとつですが、逆に変わらないものを無理に変えようとせず、利便性のみを付加するアプローチも重要な要素と言えそうです。(安藤章司)
【前時代的なFAXをビジネスに変える取り組みはこちら】
キヤノンMJ、複合機とクラウドサービスを連携させるアプリケーションソフトを拡充
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