いまさら聞けないキーワード

<いまさら聞けないキーワード>オーサリング

2013/04/11 15:26

週刊BCN 2013年04月08日vol.1476掲載

【オーサリング(authoring)】
画像や音声を組み合わせてコンテンツやソフトウェアを作成すること

 文字や画像、音声、動画など、複数種の情報を組み合わせて、一つのコンテンツやソフトウェアを作成することをいう。Flashなどのウェブ向けのコンテンツを作成する「ウェブオーサリング」、DVDやブルーレイのようなディスクメディアにコンテンツを作成する「DVDオーサリング」がその代表例だ。

 オーサリングでは、異なる種類のデータを組み合わせて、レイアウトや出現の順番などを設定し、一つのコンテンツとして作成する。この作業を簡易化するための専用ツールを「オーサリングソフト/ツール」という。ITベンダー各社が有償で提供しているほか、PCにあらかじめ組み込まれていたり、無料で提供されていたりする。

 一般的に、コンテンツやソフトウェアを作成するためには、プログラミングなどの技術が必要だが、「オーサリングソフト/ツール」では、プログラミング言語やマークアップ言語によるコードの入力を極力排除しているので、ユーザーは詳しい知識がなくても簡単にデータを組み合わせることができる。例えば、「ウェブオーサリング」では、専用ソフトを活用すれば、ユーザーにはCSSやHTMLに関する詳しい知識がなくても、見ている画面そのままに操作するだけで、ウェブコンテンツを作成することができる。

 ただし、プログラミングの機能をすべて排除してしまうと、細かな設定ができなかったり、デザインが限定されたりすることがある。このため専用ツールでは、補助的にプログラミングの機能を搭載しているケースが多い。このときに使用するプログラミング言語を「オーサリング言語」という。代表的なオーサリング言語としては、マークアップ言語のXMLをベースにしたSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)がある。
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