今日のひとことWeb版

牙城を切り崩す力

2013/04/04 15:26

 FacebookやLINEを例に挙げるまでもなく、スマートデバイスとクラウドの相性は抜群です。この組み合わせはすでに業務システム分野にも応用され、ビジネスは活況を呈しつつあります。

沖縄のベンチャー企業、グローバルネットワークサービスは、小売業向けのPOS端末としてiPadを活用。同時に、業務システムとして機能させるためのミドルウェアをクラウド上で稼働させる仕組みを構築し、ユーザー企業から高い評価を得ています。

POS端末は、大手ベンダーが長年にわたって築いてきた牙城で、本来ならベンチャー企業がおいそれとは参入できない市場です。にもかかわらず、スマートデバイスとクラウドを武器に既存市場を果敢に切り崩していく姿を目の当たりにすると、IT市場はテクノロジーの変化によって、世代交代がドラスティックに進むのだなあ、と改めて実感します。

いま、まさに沖縄クラウド事業が花開こうとしているとき。地元のデータセンター設備が整備され、より手頃な価格で利用できるようになれば、グローバルネットワークサービスなど、ベンチャーの競争力はさらに高まることでしょう。(安藤章司)

【沖縄クラウドの記事はこちら】
沖縄クラウド 大手ベンダーの利用が相次ぐ 地の利で課題の克服を目指す
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.4.4」より
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