今日のひとことWeb版

問われる提案力

2013/03/19 15:26

 先日、ある企業を取材しているとき、「近くパソコンを更新するが、OSはWindows XPにする」という話を聞きました。社内に一部残るWindows 2000搭載機のリプレースということですが、正直言ってかなり驚きました。

 来年4月8日にサポートを終了するWindows XP。提供する日本マイクロソフトはもちろん、多くの販売パートナーも、OSの乗り換え需要を喚起すべく、さまざまな手を打っています。

 この企業の例は極端かもしれませんが、こうした話を聞くと、ベンダーがもくろむ乗り換えへの道のりは、なかなか険しいと思わざるをえません。この企業は、サポート切れによるさまざまなデメリットよりも、慣れ親しんだ操作性などの使いやすさを重視し、従来のUI(ユーザーインターフェース)を手放したくないのだな、という印象を受けました。慣れ親しんだUIを変えたくないという気持ちは、ユーザー心理としてわからないわけではありません。

 「サポートが切れる」という理由では、動かないお客様がいます。ITへの新たな投資がユーザーにもたらすメリットにいかに説得力をもたせて提案するのか――。これが、売り手側に改めて問われています。(本多和幸)

【記事はこちら】
日本マイクロソフト 「Windows XP」からの乗り換え需要を喚起 各種ソリューションとの組み合わせで売り込む
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.3.19」より
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