北斗七星
北斗七星 2013年2月25日付 vol.1470
2013/02/28 15:38
週刊BCN 2013年02月25日vol.1470掲載
▼冷戦時代の1979年に公開されたSF・パニック映画『メテオ』では、直径8kmの隕石が地球に衝突するのを防ぐために、アメリカとソ連が協力して核兵器で「メテオ」を破壊した。1998年の『アルマゲドン』でも、小惑星の破壊に使われたのは核兵器だった。
▼米航空宇宙局(NASA)の分析によれば、2月15日、ロシアに落下した隕石は、大気圏突入前の直径が約15m、重さは約7000tで、映画のそれよりはかなり小振り。それでも、衝撃波は広島型原爆の20倍という。YouTubeで流れる隕石の飛行映像や衝撃波で倒れる人々、建物のガラスが割れる様子は、ゲームや映画と見紛うほど鮮明なものだった。
▼隕石は、火星と木星の間にある小惑星帯から飛来したという。そこまでわかるのであれば、誰もが「飛来がわからなかったのか」「落下を防げなかったのか」と思う。最先端のITをもってすれば予測できたのでは、とも。地球の成り立ちを探る研究は盛んだが、防御の研究があってもいい。(吾)
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