インターネット上でさまざまなサービスを利用するにつれ、増え続けるIDとパスワード。皆さんはどう管理していますか？正直に言って私は非常に苦労しています。パスワードの使い回しはセキュリティ上問題がありますし、既存のさまざまな管理ツールも一長一短で、いまだ決定打に欠けるという印象です。

　トレンドマイクロが昨年12月に発表した調査結果によれば、7割以上の人が2～3種類のパスワードを複数のサイトで使い回しているとのこと。その管理も、手帳などにメモしている人が約35％に上るなど、多くの人がセキュリティ上のリスクを抱えているのが実態です。

　スマートフォンやタブレット端末の普及によって、日本の企業でもBYOD（個人端末の業務利用）が広がりつつあります。しかし、こうした個人のセキュリティに関する意識の低さが、普及の妨げとなっていることは否定できません。

　ソリトンシステムズは、1月31日、都内でセミナーを開き、BYODを念頭に、スマートデバイスを業務で利用するためのセキュリティ関連ソリューションを紹介しました。「システム部門の管理下にないIT機器の利用、いわゆる『シャドーIT』の排除が必須」として、IDとパスワードによる認証から脱却すべきと説きました。個人向けのサービスでも、ID＆パスワードという「通行手形」から解放される日が来てほしいものです。（本多和幸）

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ソリトンシステムズのセキュリティでセミナー、スマートフォンの業務利用は「シャドーIT」対策から