北斗七星

北斗七星 2013年1月21日付 vol.1465

2013/01/24 15:38

週刊BCN 2013年01月21日vol.1465掲載

▼新年ムードは消えて、3月期決算のITベンダーは、来期の計画づくりに動き始めている。2012年の国内IT市場は、低水準ではあるものの、11年よりは上向いた。昨年末にお会いした複数の経営トップの取材を終えて、強気の来期計画を立てる経営者が増えそうな印象を抱いた。

▼昨年末にお会いした経営トップからは、「リーマン・ショック以降、景気が読みにくかったので控えていたが、来年度から中期経営計画を再開する」との声もいくつか聞こえてきた。直近の年度だけではなく、少し先も見通すことができるようになった、ということだろう。

▼とはいえ、中計の立案に反対する経営者の意見も。「中計なんて、当たらないから必要ない。メーカーは必須かもしれないが、販売会社の私たちは(中計を)つくる暇があったら、売りに行く」。大塚商会・大塚裕司社長の弁である。

▼確実に目標をクリアできる計画こそが大切で、見通すことができる限界は1年先まで。大塚社長はそう言っている気がした。大塚社長にお会いしたのは、同社の期末である12月26日。「来期の計画は固まりましたか」という質問に、大塚社長は「いや、まだだよ。ギリギリまで考えるから」。(鈎)
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