いまさら聞けないキーワード
<いまさら聞けないキーワード>WiMAX
2013/01/10 15:26
週刊BCN 2013年01月07日vol.1463掲載
ワイマックス。ワイヤレスで高速なインターネット通信するための規格、またはサービス。
ワイヤレスでブロードバンド通信を行う規格、またはその環境を提供するサービスをいう。固定の通信エリアで用いる「IEEE 802.16-2004」と、通信エリアの切り替えに対応する「IEEE 802.16e-2005」がある。「IEEE 802.16e-2005」は、移動端末で利用するので、モバイルWiMAXともいう。
WiMAXを提供しているプロバイダと契約して、専用のUSBやルータと接続するだけで、インターネット通信することができる。通信回線を開設するための工事や回線につなぐためのケーブルは不要。通信エリア内であれば、外出先でも利用することができる。通信速度の理論値は下り最大40Mbps/上り最大15Mbpsで、従来の携帯電話の3G回線よりも高速なことから、近年ではスマートフォンなど、モバイル端末での利用が進んでいる。
高速モバイルデータ通信のなかでは、携帯電話向けの高速データ通信方式「LTE」や、一般的な無線LAN「Wi-Fi」と比較されることが多い。通信速度は環境によってかなり変化することから、どれが速いとはいえない。しかし、WiMAXとWi-Fiに通信制限がないのに対して、LTEは通信量に応じて制限がかかる、また、WiMAXとLTEが広範なエリアで利用できるのに対して、Wi-Fiはエリアが限られるなどの違いがある。
WiMAXを提供している企業として、国内ではデータ通信サービス「UQ WiMAX」を提供するUQコミュニケーションズが知られている。そのほか、ニフティやNECビッグローブ、ダイワボウ情報システムなどがサービスを提供している。
UQコミュニケーションズは、2013年に次世代バージョン「WiMAX2」の提供を開始する予定だ。ワイヤレス通信で、固定通信の光ファイバーを超える通信速度を実現するという。
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