北斗七星

北斗七星 2012年12月24日付 vol.1462

2012/12/27 15:38

週刊BCN 2012年12月24日vol.1462掲載

▼あと1週間で2012年が終わる。12月17日の衆院選で、政権与党だった民主党が惨敗し、政界は年の瀬に大きく揺れた。しかし、IT産業界を振り返ってみると、特筆すべきプラス要因もなければ、マイナスもなかった。混沌とした時代を、淡々と過ごした一年だったように思う。

▼本紙の新春号で毎年掲載する新年特別企画「ITベンダーの年頭所感」。毎年、複数の有力企業トップに新しい年にかける意気込みとキーワードを披露してもらい、特集で記事化している。この取材を通じて、『週刊BCN』編集部は去りゆく一年を振り返り、到来する年の行方を予想する。今年は、例年同様に約80社の経営者の声を7人の記者で集めた。新春の1月7日号から3号にわたって掲載する。

▼この取材を通じて感じたこと。多くの経営者たちは、「国内マーケットはもう伸びない」と覚悟したということだ。「日本が伸びないから海外に進出する」「現状の事業では成長できないから新ビジネスに挑戦」などなど、以前に比べて、市場が伸びないことを前提とした戦略を語る経営者が明らかに増えた。

▼低迷を嘆く時期は終わり、経営者は現状を打ち破るために動き出す。2013年はそんな年になると感じている。(鈎)
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