今日のひとことWeb版
「シャドーIT」の脅威
2012/09/14 15:26
例えば、オンラインストレージサービスで、個人向けのDropboxやSkyDriveなどを利用して、IT部門の管理下にないところで業務データを保存・共有するケースや許可されていない個人のデバイスを用いて業務データにアクセスするケースがこれにあたります。
「シャドーIT」の存在は、企業にとって、放っておけば情報漏えいにつながりかねない脅威です。スマートデバイスやクラウドサービスが普及し、ユーザーが業務上で個人向けのデバイス・サービスを利用する「ITのコンシューマ化」が進んだことで問題になってきました。
企業がオンラインストレージサービスの利用で「シャドーIT」を食い止めるには、個人向けストレージサービスの利用を徹底して規制したり、企業向けストレージサービスを利用する場合も、強固なセキュリティ対策を施したりする必要があります。
ノークリサーチが中堅・中小企業(SMB)を対象に実施した個人向け無償クラウドサービスの利用状況調査では、企業規模が大きいほど、利用を禁止している企業が多いという実態が明らかになりました。従業員数5000人以上の企業では、66.7%が利用を禁止しています。
企業向けオンラインストレージサービス「Oxygen Cloud」を提供している日商エレクトロニクスは、「Oxygen Cloud」にデバイス個体認証機能を搭載しました。同じユーザーIDでも、IT部門の許可がないデバイスからのアクセスを防ぐ「シャドーIT」対策の一つです。(真鍋武)
【記事はこちら】
日商エレ、オンラインストレージサービスにデバイス個体認証機能を搭載
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