BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『選ばれる営業、捨てられる営業』
2012/09/06 15:27
週刊BCN 2012年09月03日vol.1446掲載
この本の特色は、企業のバイヤーに直接取材して、「望ましい営業マン」「敬遠する営業マン」を購買のプロの目で峻別している点にある。取材対象としたのは、IT企業、自動車メーカー、住宅メーカー、総合商社、コンビニチェーン、百貨店など多様な業種のおよそ40人。彼らが日常で実際に接している売り込み側の営業マンの言動をベースにしての評価なので、リアルに伝わってくる。
例えば、「トラブったとき、先方の上司が途中から『おれの顔に免じて』的に出てきた瞬間、営業担当者に対する信頼は薄まります。上司が出てくると、担当同士で信頼関係をつくるチャンスが失われる。だから上司の中に逃げないでほしい」(外資系IT企業のバイヤー)といった営業マン評がちりばめられている。新人から中堅・ベテランまで、すべての営業マンに役立つ実務書である。(仁多)
勝見 明 著 日本経済新聞社 刊(850円+税)
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