SAPジャパンが都内で会見を開き、安斎富太郎社長が2012年上半期の実績などを説明しました。6四半期連続の2ケタ成長です。

　もちろん、国内IT市場全体は、これほど好調ではありません。調査会社のIDC Japanによると、11年の国内IT市場は前年比0.9％減で、11～16年の年平均成長率予測は0.7％。中長期予測でも、市場は縮小こそしないものの、微増にとどまっています。産業分野別も同様です。

　この環境のなかで、2ケタ成長を続ける秘訣はどこにあるのでしょう。安斎社長は、会見でSAPジャパンがグローバルSAPの業績に貢献している現状を述べた後、「2015年までに、グローバルでの売り上げを200億ユーロにして、ユーザーを10億人にする」とSAPのグローバル目標に改めて言及しました。

　現在、グローバルのSAPユーザーは3000万人。目標が高いからこそ、そして目標達成に向けたストーリーがきちんと描けているからこそ、機会あるごとに発信する。それが、現実の成果に結びついているのかも知れません。（真鍋武）

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SAPジャパン、2012年上半期は2ケタ成長、下半期の戦略とあわせて発表