長野県伊那市に本社を構える製品設計事業のスワニーは、地元に深く根差した企業です。現社長の橋爪良博氏は長野県出身。県外で3次元CADデータ活用の経験を積んで2010年に伊那市に帰り、スワニーの新たなトップに就いて、ビジネスモデルを一新しました。
スワニーは、もともとマイクロモーター用コイル巻線の製造などを手がけてきた企業です。しかし、橋爪社長の下、3次元CADデータの活用による製品設計や商品企画に事業の舵を切りました。新生スワニーの社員は平均年齢28歳。伊那市をはじめとする県内出身者が多いそうです。橋爪社長は、県内のすぐれた若手技術者を集めて、彼らのアイデアを斬新な設計に生かしています。
2011年には、オーシャンブリッジの社内SNSツール「Zyncro」を導入。取引先と3次元CADデータを効率よく共有する環境を構築しました。地元の優秀な人材によって長野県の色を出しながら、SNSツールを活用して全国の取引先と効率よくコミュニケーション――。ITを駆使して、地域に根差しながら全国展開を果たしています。(ゼンフ ミシャ)
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<THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う>スワニー 情報共有を円滑化 社内外とのコミュニケーションをSNS感覚でメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.8.22」より